『成功の女神』 |
数学でテスト中、考えた答えが誤っていると気づいた時、答案用紙の答えを全部消してしまった経験はないですか? いつの間にか、正しい答えだけが良いこと(=成功)で、間違いはすべて悪いこと(=失敗)というように、あなたも思い込んでいないですか? 人生には誤りや失敗はつきものです。上手くいったことからよりも、上手くいかなかったことからの方が、多くのことを学べることもあります。失敗や誤りが、私たちの弱点や欠けているところを教えてくれ、望む方向、目指す目標への道しるべになるのです。 人生はサッカーのゲームのようです。たとえ今日はミスもせずに完璧にできたとしても、明日も思うようなゲームができるとは限りません。絶対に勝たなくてはならない、失敗してはならないと思っていれば、ゲームを楽しむどころではないでしょう。私たちに必要なものは、完璧にしなければならないという思いではなく、前に向かってベストを尽くそうという気持ちではないでしょうか。そうすれば、きっと今日というゲームを、もっともっと楽しめるようになるでしょう。 たとえば、『大会の優勝がかかった最終戦!』という状況を考えてみましょう。「このパスを失敗すると取り返しのつかないことになる。絶対にうまくやらないと!」、「シュートが外れたらどうしよう」、「私のところに飛んでこないで…」と、このようなプレッシャーを感じれば、その場面はピンチに思えてきます。そして上手くいかなかったときのマイナスのイメージばかりがどんどん浮かんできます(失敗スパイラル)。 ところが、同じ場面でも、「ここでパスが通れば、点が入るぞ!」、「やった!ヘディングシュートには自信があるんだ!」、「私に任せて!」と思うのなら、それは最大のチャンスになるのです。成功したときのプラスのイメージばかりが頭に浮かんでくるのです。同じ場面で、同じように努力するはずなのに、考え方ひとつで大ピンチになったり大チャンスになったりします。どちらが本当の実力を出せるか分かりますね。 マイナスのイメージをもっていると、失敗したとき「やっぱりダメだった」と落ち込んでしまうし、たとえそのことが上手くいったとしても、それは「偶然上手くいった。私の実力じゃない。」となり、自分のプレーに自信をもてなくなります。ついには、チャンスに出会っても、チャレンジしよういう気も起こらなくなるかも知れません。 逆にプラスのイメージを持てば、成功したとき自信につながります。また失敗しても余裕を持って受け容れることができ、次にうまくやるためにはどうすれば良いかを考えることもできるのです。そして次のチャンスを心待ちにして、積極的に探そうとするでしょう。 『失敗は成功の母』、そう思い、あきらめなければ必ず「成功」を手にすることができます。失敗は成功につながっているのです。失敗が自分の成長の糧になるのだと気づけば、もうこの世界には楽しいことばかりですね。いつもそんな気持ちでいれば、常にいろいろなことが上手くいきます(成功スパイラル)。 ほら、あなたの後ろにも「成功の女神」がいるよ。 |