『ルビンの壷』

「ルビンの壷」という絵を知っていますか?白い紙に、シルエットで中程がくびれた壷が描かれています。ところが、これは一種のだまし絵になっていて、ふたりの人間の横顔にも見えるようになっているのです。

 面白いのは、「壷があるよ」と言われてこの絵を見れば壷だけが見えますが、「人の横顔だよ」と聞いて絵を見れば、もう横顔だけしか見えなくなってしまうことです。実際には、「壷」と「横顔」両方の要素が描かれているのですが、そのふたつを同時に見ることはできません。どちらかを見ようとすると、もう一方は見えなくなってしまうのです。

 そう、ひょっとしたら私たちは、ものごとをちゃんと見ているつもりでも、自分のなかにある偏った見方をしてしまっているのかも知れません。

「失敗」=「自分の無能さの結果」


 あなたには、そう見えますか?でも、こんな見方もできますよね。

「失敗」=「自分の課題を教えてくれた貴重なきっかけ」

「失敗」=「自分の望む結果への新たなスタート」


 「今」あなたが見ようと決めたことが、これからのあなたの真実になっていくのです。

 自分の見るべき方向をまっすぐ見ましょう!
 できますよね。たった「今」から。




     『ルビンの壷』