『おじいちゃんの書き置き』
〜あとがき〜

この本は 孫のために書きはじめた
おじいちゃんはこんな人だったということを
成人してから思い出して貰いたいと思った
それはその通りなのだが 書いているうちに
自分には言いたいことが
まだまだ たくさんあることに気がついた

いろいろなことをやってきた
いろいろな本をたくさん読んだ
それらのすべてが
いま自分の中で一つのものにまとまりつつある
これは最後の一冊のつもりだったが そうではなかった
複雑に分解して行くように見える現代の世の中で
人間の「知の統合」をめざす最初の一冊になる